26日 Hampstead
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8月26日(日曜日)雨

今日は、フレンチホルンの神様、デニスブレインのお墓参りの日です。
今回の旅の大きな目的の一つです。
私が中学1年から始めたホルンを今まで細々とやってこれたのも、彼の演奏のおかげです。
最初に買ったレコードは、ブラームスのトリオとモーツアルトのクインテットが入っている”最後の遺産”でした。特に、今でも大好きなのはブラームスのトリオです。
今日もほとんど一日中、ウオークマンで聴いていました。
私にとって、デニスは大げさかもしれませんが、人生の方向を決定づけた人です。
とはいっても、音楽で飯を食べているわけではなく、畳屋ですけどね。
ただ、なんと言っていいのかわかりませんが、あの音色やあの歌い方は、私の心の大きな糧となっています。
私にとって、デニスはスターであり、恩師であります。
もっと長生きして欲しかったです。地下鉄の中でブラームスを聴いていたら、ぐっとこみ上げるものがあり、
あーとうとうこんなところまで来ちゃったんだなーと、感動しちゃいました。

地下鉄でHAMPSTEADで降りました。
夢中人さんから頂いた地図を片手に、デニスの生家のあるFROGNAL ST37を目指しました。
途中、道を尋ねながら比較的簡単にたどり着きました。
今は、他の方が住んで居られるので、写真をぱちぱち撮るのはどうかと思ったのですが、
気が付くと、バシバシと撮りまくっていました。
とても、立派な家で、ちゃんとデニスの生家であることを示す看板が貼ってありました。


次に、イヴォンヌ夫人宅を目指しました。
一度、A41に出てしばらく歩き、途中でお花を買いました。
この辺は、イラン?インド?人の方が非常に多かったですね。
イヴォンヌ夫人宅も、すぐにわかりましたが、まさか訪ねるわけにもいかないと思い、
離れたところから、お宅の写真を撮りました。

さて、HAMPSTEAD CEMETERYはイヴォンヌ夫人宅のすぐ目の前です。
早速、行ってみました。

入ってすぐに気が付きましたが、こんな広い墓地の中からどうやって探せばいいのか?
全く考えてませんでした。
墓守のおじさんがいたので、デニスの写真を見せながら、彼のお墓はどこか?とききましたが、
わからないと言われました。
ただ、そのTONY(墓守のおじさん)さん、とても親切な方で1時間ほど、一緒に探してくれました。
必死になって探したんですが、どうしても見つかりませんでした。
ここまできて諦めたくないので、意を決してイヴォンヌ夫人に聞きに行きました。
とてもかわいらしいおばあさんでした。デニスの写真とお花を見せながら、
つたない英語で私がお墓参りに来たことを理解してもらえました。
とても喜んでいたように、感じました。
トニーさんという50代の男性の方(デニスのご長男)から、地図を書いて貰いまして、今度こそ大丈夫と
墓地に向かいました。

言われたとおりの場所を二時間近く探しました。
TONY(墓守のおじさん)も一緒になって探しましたが、どうしても見つかりませんでした。
おかしい、なぜだろう?トニーさん(デニスのご長男)もデニスの親類か何かなんだったら、地図を間違うはずはないし、、。
TONY(墓守のおじさん)がもう一度、聞きに行くべきだと言ってます、私も聞きに行きたかったですが、
いくらなんでも、しつこいのではと思い、もう少し探してみました。
しかし、いく探しても見つかりません。
しかたがないので、もう一度イヴォンヌ夫人に聞きに行きました。
私が、見つかりませんというと、彼女は待ってて、と言って奥に入って行きました。
しばらくすると、彼女の手書きの地図を持って戻って来ました。
その地図に書いてあるデニスのお墓の位置は、先程のトニーさん(デニスのご長男)が書いた地図の位置と違ってました。

彼女の書いた地図は、とても丁寧に書いてあり、彼女の優しさを感じました。
写真を撮ってもいいですか?聞いたのですが、撮らせてもらえませんでした。
お礼を言ってお別れしました。
その地図を持って、TONY(墓守のおじさん)と一緒に探しました、見つけました!
DENNIS BRAINという文字が目に飛び込んできました!
なんと、数分で見つかりました。


もし、お墓参りをされる場合は、
このグライフナンバーをTONYに告げてもらえれば、
案内してくれるそうです。

TONY(墓守のおじさん)
とっても、真面目な人でした。感謝!

イヴォンヌ夫人、ありがとう!
デニスのお墓は、当初、立派な大きいものだろうと想像していましたが、普通のお墓でした。
なぜか、ほっとしました。
彼のお墓の前でしばらく呆然としていました。
3時間以上も、英国の地方の墓地をはいずり回って疲れたのもありますが、
やっと、自分の人生の区切りをつけたかのような気がしてきました。
お花をたむけて、持ってきた数珠を握りながら、ご挨拶とお礼を言ってきました。
その後、TONYと写真を撮りあって、スチールとデジカメで写真を撮りました。
墓地の正門から初めての右角を曲がり、二股を右にカーブに沿って歩いていきますと、右側の木の奥に、
デニスが眠っています。

帰りは、来た道を戻り、HAMPSTEADの駅前で何か食べようと思ったのですが、どの店も混んでるので、
ホテルの近くで食べる事にしました。
地下鉄であと一駅でケンジントンという所で、電車が止まってしまって、途中の駅で降ろされてしまいました。
(ノッティングヒルで大きなお祭りがあったそうです)
仕方がないので、タクシーでケンジントンまで行き、近くのパブでフィッシュアンドチップスを食べ、
ビールで乾杯しました。

これで、わたしのイギリス旅行の目的は達成されました。
あとは、明日お土産を買うことです。これが、結構たいへんかも。
明日は、月曜日ですがイギリスでは、バンクホリデーといいまして、公休日になっています。
主なお店は閉まってるかもしれません、どうしよう!
なんとか、探してみます。
では。
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